「楽しい」を創造する鍵はココに 【株式会社娯楽総合研究社】

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防犯カメラ・監視カメラの設置と選び方

様々な種類のカメラから用途に合わせてベストな選択をするためのご案内

昨今の防犯カメラ・監視カメラはHD画質、フルHD画質など画像の高画質化が進み標準的となってきました。それに伴い複数の規格が存在している状態となり、様々な商品の中から用途と予算に合わせた選択が必要となり、当社でもお客様から度々ご質問をいただくことがございます。これからご案内させていただく内容が、お客様にベストなシステム構築の参考になれば幸いです。

 

カメラの種類と規格と特徴

まずカメラ選びで悩む部分の1つにそれぞれの規格の違いがあげられるかと思います。規格には従来のアナログ方式(CVBS)からアナログHD方式のAHD、HD-TVI、HD-CVI、HD-SDI、EX-SDI、と呼ばれる5つの規格があり、それとは別にネットワークカメラ(IPカメラ)があります。

 

CVBS(Composite Video, Blanking, and Sync)

コンポジット映像信号(CVBS)を用いたHD画質以前の一般的なアナログ防犯カメラ・監視カメラでCCTVカメラとも呼ばれています。画素数は25万画素~52万画素がメインとなっているかと思います。HD・フルHDが当たり前となっている現代に画質面では大幅に劣ってしまいますが、監視したい対象をしっかりと定め適切なレンズ選定・調整を行うことで十分な撮影が可能です。また、長年培ってきた信頼と実績があり、細かな規格が無い為、ほとんどのメーカー間の製品で互換性がある等のメリットもあります。近年建てられたマンションなどは除いて比較的多くのマンション等に設置されています。しかし近年の高性能化に伴い生産中止などが始まっていたりします。

AHD(Analogue High Definition1.0/2.0)

高画質のデジタル映像を伝送時にアナログ情報に変換し、伝送後に再度デジタル情報にすることでハイビジョン画質の映像が記録できる規格です。AHD規格を開発した韓国のNext Chip社がライセンスフリー化しているため世界的に普及している規格です。AHD1.0ではHD画質にAHD2.0ではフルHDに対応します。近年では更に高画質性能の物も出てきており、これらはAHD3.0(仮称)としています。メリットとしては映像データをアナログで伝送する為、3C-2V以上の同軸ケーブルで使用出来ることから既設のアナログカメラシステムからコストを抑えてグレードアップ出来る点や、HD-SDIを除いたHD画質カメラとしてリリース時期が他の規格より早く、低コストで導入できることから普及率が最も高く、ラインナップも豊富です。デメリットとしては録画機を含めた同システム内に1.0・2.0などが混在した際に互換性には注意が必要です。

HD-TVI(High Definition Transport Video Interface)

米国のTechPoint社が開発した防犯カメラ・監視カメラの規格です。非圧縮のフルHD映像を撮影し、アナログ伝送技術を用いて映像伝送を行う為、従来多く普及しているアナログカメラシステム同様の配線距離を維持しつつ、フルHD画質での撮影、録画を可能にします。AHD同様に3C-2V以上の同軸ケーブルで使用出来ることから既設のアナログカメラから入れ替えしやすいのが特徴です。しかしAHDと比較した場合、画質面では若干HD-TVIの方が良くなりますが、コスト面ではAHDの方がコストを抑えた導入ができ、また取扱い代理店が少ないこともあり日本国内ではあまり利用されていない規格のためラインナップが比較的少なく選択肢が狭くなります。

HD-CVI(High Definition Composite Video Interface)

中国のDahuaが開発した同軸ケーブルを使用してフルHD解像度を実現する規格です。AHD2.0、HD-TVI、HDCVIを比較した場合、解像度はともにフルHDと変わりませんが、圧縮率の違いからかHDCVIは最も良好な画質で撮影ができます。また、コスト面では中国メーカーなだけあり、全体的に低価格の製品がラインナップしており、コストを抑えた導入が可能です。AHDやHD-TVI同様に3C-2V以上の同軸ケーブルで使用出来ることから既設のアナログカメラから入れ替えしやすいのが特徴ですが、開発メーカーの規制が厳しく、取扱メーカーとしては実質Dahua又は同メーカーのOEM製品しかない為、ラインナップ数が少ないというデメリットがありましたが、最近では改善されてきている傾向にあります。

HD-SDI(High Definition-Serial Digital Interface)

ビデオ信号伝送規格の一つで、主に放送業界で使用される放送用ハイビジョンデジタルVTRで多く採用されている信号規格です。厳密に言うとこちらはアナログハイビジョンの規格ではなく、同軸ケーブルを用いたデジタル方式の規格です。デジタル伝送なのでノイズ耐性がありHD画質・フルHD画質に対応した5つの規格の中では最も画質が良く、また信頼のある国内外メーカーからも多くの機器が発売されている為、アナログ方式に次ぐ実績と信頼性があります。デメリットとしては機器自体がハイコストな上、伝送距離が短く配線をふくめた周辺機器にも様々な条件があり、結果としてシステム構築がハイコストになります。

EX-SDI(Extended-Serial Digital Interface)

HD-SDIの規格を進化・拡張させたビデオ信号伝送規格です。HD-SDI同様にフルHD画質が標準的ですが、HD-SDIの問題点である伝送距離の短さが改善され、HD-SDIと遜色ない高画質・高精細な映像を比較的配線距離を気にせず使用することが出来ます。しかしそれでもHD-SDIに次いで導入コストが高くなり、またHD-SDI規格との互換性が無い為、受信側にEX-SDI映像信号が受信できる映像機器が必要となりますので汎用性は低くなります。HD-SDI / EX-SDIの混用使用可能なハイブリッドモデルもラインナップし始め少しずつ互換性の問題は改善されていますが、単純な規格としての互換性はありませんので注意が必要です。

ネットワークカメラ(IPカメラ)

ネットワークカメラは、ひとことでいうとカメラとコンピュータが一体化したものです。本体に固有のIPアドレスを割り当てることができるので、ネットワーク環境さえあれば単独で機能します。許可されたユーザは標準的なIPベースのネットワークインフラ経由で、近くからでも遠くからでもライブ映像を見たり保存したり管理したりすることが可能で、日本全国に配置したカメラの映像を1か所で管理するシステムも簡単に構築出来ます。このようにネットワークを介して使用するカメラ、IPアドレスを持つカメラであることから、ネットワークカメラ又はIPカメラと呼ばれています。現在様々なメーカーから多種多様なカメラが発売されており、拡張性も高い事から様々な需要に対応します。高性能NVR(ネットワークビデオレコーダー)・アプリケーションソフトとの組み合わせにより、顔認証やナンバープレート認識などを利用し生活に便利な機能を付随させる事も可能です。デメリットとしては機器を含め導入にハイコストであること、LANケーブルを使っての配線のため伝送距離が短くまた送信データが不安定になる事もあり、映像の遅延や欠損が発生するため安定した録画を行う点では不利な点などがあげられます。またネットワークを利用するメリットが逆に悪用されハッキングなどで乗っ取られたりなどの可能性がある為、セキュリティ面でのしっかりとした運用が必要となります。

総括

ここまで一通りのカメラの規格を簡単にご説明してみましたが、なんとなくご理解いただけましたでしょうか?目的や用途に合わせて選んで頂く事になるかと思いますが、より比較しやすいよう上記を踏まえて表を作ってみました。

 

カメラ規格別比較表

星印は当社の認識でのパフォーマンス評価としてご覧ください。また伝送距離は構築方法により異なってきますので、実際の工事内容により変化いたします。

 

実際に選ぶ際の参考例

様々なタイプのカメラから実際にどれが良いのか選ぶ際に、新規で構築するのか既存のシステムを一新するのか、またどの様なシステムの設計になるのかなどにより、選ぶものが大きく異なったりします。ここからは実際の導入例を元にどう選んでいったのかをいくつかご紹介したいと思います。

ぱちんこ店での導入例

当社は元々ぱちんこ店へのセキュリティを行っているのもあり様々な実績例がございますが、どのケースにも言える事は徹底した隙の無いカメラシステムの設計が求められます。店内はもちろんの事、広大な駐車場も含めるとカメラの台数が非常に多くなるのもあり、セキュリティレベルを落とさない範囲でコストを下げる必要性もあることから、その中で主に選ばれているのがアナログHDのジャンル(AHD・HD-TVI・HD-CVI)がメインとなっています。また複数店舗の映像を本社で常時リアルタイムで確認することも可能なレコーダーもあり、その様なシステム構築などもおこなっています。

ホテルでの導入例

ホテルでは来客者に快適かつ安心してサービスをご利用いただくため、出来るだけ目立たずしっかりとしたセキュリティ確保が出来るよう、必要な場所に死角の無いように最低限度の台数で構築します。またカメラシステムに様々なセンサーを複合させサービス向上に繋げてゆきます。この際に使用するカメラはアナログHDもしくは最近ではIPも多いかと思います。

マンションでの導入例

マンションの場合、当社ではゼネコンや管理会社との癒着が無いため既存システムの年数劣化や契約終了時の再構築での例がほとんどとなります。マンションにもよりますが扱うほとんどのケースで建築時の経費削減のためかCVBSのシステムが多く、またセキュリティ面で死角が残っている事も多いのが現状かと思います。この場合はアナログHDで再構築させていただくことで工事費用が少なくトータルの費用も安くなり、それでかつ質の高い画質になったことでお客様には大変感謝され恐縮いたします。

小売店での導入例

小売店での最大の悩みは万引きかと思われます。それを抑止し現場を見逃さないシステム構築は、ぱちんこ店でのノウハウを活かせば容易いものです。お店の雰囲気に合わせたカメラデザインをチョイスし、イメージを壊さずしっかりとしたセキュリティを構築いたします。その際のカメラはホテルと同様アナログHDもしくはIPとなる傾向にあります。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?様々な規格に色々な機能を持つカメラがたくさんあり、本当ならカメラの映像を処理するセンサーの事やレコーダーの様々な機能など、もっと書きたい事があったのですがこれ以上書くと読むのがしんどいかな?と思いかいつまんでご説明いたしました。高いセキュリティが必要とするぱちんこ店に導入させていただいている当社としましては、必要に合った設備をきっちりと構築して使用する事が重要かと思います。もしお悩みの事などございましたらお気軽にお問い合わせフォームもしくはお電話にてお気軽にご連絡下さい。また、当社は販売からレンタルプランまで必要に合わせて幅広く行っており、セキュリティはもちろん価格もベストをご提供いたしますので、お気軽にお見積り依頼いただけたらと思います。

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